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2010年2月12日 (金)

自分に失望ひとつ。

シラフの今、往生際悪く言い訳をさせて頂きますれば、何故そんな話になったのかは全く覚えていないのだけれど、昨晩初めてお会いした客人の1人であった男性の口から、学生時代、私がお手伝いしていた大人計画の古い作品のタイトルが出た事が発端であった。宴もたけなわな時間帯、アルコールで全く気が抜けていた私は、その事にたいそう意表を突かれてしまった。今となってはそんなシチュエーションは珍しくないけれど、実際に誰かに、あんな風に直接熱く語られた事は、よくよく考えたら初めてだったので。

当然というか、彼はその作品を実際に観た事は無いものの、遡って様々な読んでいくうちに、その作品に辿りついたそうだった。そしていかに自分が松尾スズキという人を好きで、著作も全て持っており、とても影響を受けたのだ、という事を語っていたのだけれど、その姿が何だかわからないが、とても眩しく見えて、気づいたら涙腺が緩んでいたのであった。こうして文章にしても、我ながら何のこっちゃであるのだが。

うん、そうだよな。私も今となってはアナタほどの熱烈なフォローを出来てはいないけれど、松尾さんが大好きだよ。ずっと好きだし、嫌いになる事はこの先も無い。10代で松尾作品に出会えたのも何と幸運な事かと思う。それは別に「あの時代の大人計画を知っている自分」という様な、イヤラシイ悦に入っている訳でも、「昔は良かったなあ」としみじみしてしまった訳でも無くて、本当にたまたま偶然出会えたというその「幸運」に、改めてズドーンと感じ入ってしまったのだった。目の前で熱く松尾愛を語る人を見ていたら、今、世の中にはこんな人が沢山いて(豊崎社長の「文学賞メッタ斬り」もそうだけれど)、それって何だかスゲーなあと今さら実感してしまったのだった。

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